「給料が少なくて困っている」
「20代の同年代ってどのくらい貰っているんだろう?」
「こんな月収で、将来やっていけるのかなぁ…」
働けど働けど、なお我が暮らし楽にならざり。
1910年に読まれた石川啄木の短歌がグッと身近に感じるくらい、働いても働いても生活が少しも楽にならないのが、20代の悲哀ですよね?
「もっと暮らしを良くしたい!」
心からこう願っても、どのような行動をとれば月収が高くなるのか、ぶっちゃけわかりにくいところです。
そこで、この記事では「20代の平均月収」がどのくらいなのかをまとめ、月収が高くなる5つの方法についても調べてみました。
同年代の平均月収を客観的に見ることで、次に取る行動のヒントにしていただけたら幸いです。
この記事が、あなたの人生を変えるきっかけになりますように。
20代の平均年収(月収)
自分が貰っている給与が低いと、「周りの20代って、どのくらいのお給料を貰っているんだろう?」と気になりますよね。
令和2年度の「民間給与実態統計調査」によると、20代前半(20〜24歳)の年収は259万円(月収は21万円)。20代後半(25〜29歳)の年収は361万円(月収は30万円)です。
民間給与実態統計調査とは
国税庁が毎年実施している給与の調査データのことです。
国税庁のサイトに行けばどなたでも閲覧できます。
参考国税庁|統計情報
手取り額は、上記の金額から2割引いた金額となります。
国税庁のデータを見ると、入社したての20代前半と大きな仕事を任されるようになる20代後半とでは、月収が大きく変わることがわかりますね。
ちなみに、女性の20代前半の年収は241万円(月収は20万円)。女性の20代後半の年収は319万円(月収は26万円)。
男性の20代前半の年収は276万円(月収は23万円)。男性の20代後半の年収は393万円(月収は32万円)となっています。
だいぶ男女間の格差が縮まったように見える令和といえども、男女の給与の差はまだまだ開いているようです。
年代別平均月収
それでは、民間給与実態統計調査(令和2年度)を参照に、年代別平均年収を見ていきましょう。
年代別平均年収(20代)
・259万円(20〜24歳)
・361万円(25〜29歳)
・403万円(30〜34歳)
・436万円(35〜39歳)
・470万円(40〜44歳)
・498万円(45〜49歳)
・514万円(50〜54歳)
・518万円(55〜59歳)
・414万円(60〜64歳)
・331万円(65〜69歳)
・285万円(70歳以上)
参考国税庁|統計情報
上記の金額を元にした、年代別平均月収(ボーナスを含んだ平均額)は下記の通りです。
年代別平均月収(20代)
・21万円(20〜24歳)
・30万円(25〜29歳)
・33万円(30〜34歳)
・36万円(35〜39歳)
・39万円(40〜44歳)
・41万円(45〜49歳)
・42万円(50〜54歳)
・43万円(55〜59歳)
・34万円(60〜64歳)
・27万円(65〜69歳)
・23万円(70歳以上)
参考国税庁|統計情報
データを見ると、年代が上がるにつれ、平均月収が上昇していますね。
しかし、注意するべき点は、ライフステージの変化によって、出費の金額も上がるということ。最も月収が高くなる働き盛りの30代後半から50代は、子供を育てる時期と重なっています。そのため、出費に備え、子育てや子供の学費を若い頃から貯蓄していくことが大切になります。
20代の平均月収でお悩みの方は、「今後どのような人生を歩んでいきたいのか」という考えを持つことも必要なのかもしれません。
業種別平均月収
20代の平均月収といっても、職種や業種によって給与の金額はさまざま。ここでは、稼げる業種、稼ぎが少ない職種や業種を転職サービスdodaのデータを参考に見ていきます。
職種別の平均年収(20代)
・472万円:専門職(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人)
・390万円:企画/管理系
・371万円:営業系
・368万円:技術系(電気/電子/機械)
・361万円:技術系(IT/通信)
・361万円:技術系(建築/土木)
・356万円:金融系専門職
・339万円:技術系(メディカル/科学/食品)
・313万円:クリエイティブ系
・303万円:事務/アシスタント系
・293万円:販売/サービス系
参考doda|平均年収ランキング(年代別・年齢別の年収情報)
同じ20代でも、職種によって金額が大きく変わることがよくわかりますね。
業種別の平均年収は以下の通りです。
業種別の平均年収(20代)
・373万円:金融
・369万円:メーカー
・366万円:建設/プラント/不動産
・361万円:IT/通信
・353万円:総合商社
・347万円:インターネット/広告/メディア
・346万円:専門商社
・338万円:メディカル
・319万円:サービス
・304万円:小売/外食
参考doda|平均年収ランキング(年代別・年齢別の年収情報)
上記の通り、業種によっても月収は大きく変わります。
カンタンに月収計算(ボーナス込み)してみた金額は下記の通り。
職種別の平均月収(20代)
・39.3万円:専門職(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人)
・32.5万円:企画/管理系
・30.9万円:営業系
・30.6万円:技術系(電気/電子/機械)
・30万円:技術系(IT/通信)
・30万円:技術系(建築/土木)
・29.6万円:金融系専門職
・28.2万円:技術系(メディカル/科学/食品)
・26万円:クリエイティブ系
・25.2万円:事務/アシスタント系
・24.4万円:販売/サービス系
参考doda|平均年収ランキング(年代別・年齢別の年収情報)
業種別の平均月収(20代)
・31万円:金融
・30.7万円:メーカー
・30.5万円:建設/プラント/不動産
・30万円:IT/通信
・29.4万円:総合商社
・28.9万円:インターネット/広告/メディア
・28.8万円:専門商社
・28.1万円:メディカル
・26.5万円:サービス
・25.3万円:小売/外食
参考doda|平均年収ランキング(年代別・年齢別の年収情報)
20代の平均月収といっても、業種や職種によっては、大きく変わることがよくわかったことと思います。
それでは、月収を上げる5つの方法を見ていきましょう。
月収を上げる5つの方法
月収を上げるには、「今の仕事をとにかく頑張る」といった方法の他にも、色々な方法があります。例えば副業です。こちらは、手っ取り早く月の収入を上げられるメリットがあります。しかし、副業禁止の会社はいまだに多く、気軽に行なえる方法ではありません。
ここでは、そんな副業を含めた、月収を上げる5つの方法をご紹介します。
月収を上げる5つの方法
1.今の仕事をとにかく頑張る
2.副業をする
3.会社に交渉してみる
4.資格を取る
5.転職をする
今の仕事をとにかく頑張る
1つ目の「今の仕事をとにかく頑張る」から解説していきましょう。
年収を上げる方法で、最も取り掛かりやすいのは、今の仕事を頑張って出世する方法です。会社の中で昇進や出世をすれば、月収だけでなくボーナスのアップも見込めるのが強み。しかし、給与の査定は年に1回という制約を設けている会社が多く、頑張ったら今すぐ給与が上がるわけではないことには、注意しておきたいところです。
副業をする
2つ目は「副業をする」です。前述したように、副業にはメリット・デメリットがあります。メリットは、月の収入アップにすぐ反映されること。デメリットは、「副業禁止の会社が多い」「本来休むべき時に働くことで、体が疲れやすくなる」の2点となります。短期的にお金が欲しい方にはおすすめできる方法ですが、長期的にみると、体がキツくてもたない方も多いようです。
会社に交渉してみる
3つ目は「会社に交渉してみる」です。会社によっては、辞められては困る人材に対しては、すぐに給与を上げてくれるケースも。
「どうせ、会社に給与を上げてくれって言っても、聞く耳持たないだろうな〜」と考えるのではなく、ダメでもいいからとりあえず言ってみようという気持ちが突破口を開く場合があります。しかし、「会社に嫌がられる」ことは間違いなく、こうした交渉がきっかけで会社と関係が気まずくなるケースもあるようです。
資格を取る
4つ目は「資格を取る」です。仕事に必要な資格を取ることで、会社内の地位が向上することは間違いなし。給与の査定にも反映されることで、月収を上げる近道となります。デメリットは、働きながらだと資格の勉強が大変なこと。よっぽど「この業界で自分はのし上がるんだ」という決意がないと、資格の勉強が重荷になってしまいます。
転職をする
5つ目は「転職をする」です。他のどの方法より、カンタンに給与がドーンと上がる可能性が一番高いのが、こちらの「転職」になります。前述したように、給与は業種や職種選択が一番重要。給与が高い会社に転職することで、月収を大きく上げることができます。
まとめ
この記事では、「20代の平均年収」について、さまざまな切り口でご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
20代の平均年収といっても、業種や職種によって金額はバラバラ。
平均年収を高める結論は、給与が高い業界に転職をする、でした。
大切なのは、自分が将来どのような人生を送っていきたいのかを真剣に考えること。
この記事が、あなたの人生を変えるきっかけの一つとなったら幸いです。